
2025/7/11(金)-13(日) 竹内想子とはじめるヨーガ・セラピー~こころをケアする、安心の手だて~


竹内想子さんを講師に迎え、
ヨーガをベースにしたセルフ・ヒーリングの
ワークショップを開催します。
いま、ストレス度合いをイメージしたとき、
ストレスの水量はあなたの体のどこまできていますか。
かかとのあたり、膝のあたり、それとも腰のあたりでしょうか。
もし、膝よりも上に水量がある方は
どうか早めに森のなかにいらしてください。
最近、ごはんがおいしく感じられない、そんな方も
こころの負荷がおおきいタイミングかもしれません。
まずは、森のなかで心身をリセットして。
いつでもどこでも、自分で自分にしてあげられることがある。
たしかな歴史が証明する、安心なヨーガ・セラピーのお守りを
ナース・想子とともに手にしましょう。
今年は、想子さんがオーガナイザーとして参加した、
144年に一度のヒンドゥー教の祝祭(なんと4億人が沐浴したという!)
「マハー・クンブメーラー」のお話会も。
穂高養生園のおおきな森のなか
日常生活のなかでがっちり固定された意識、常識を
すっぱり切り離して、インド伝統文化の異世界へ。
そんなことからこころのケアをはじめられたらと思います。
講師よりメッセージ
今回のワークショップでは、こころとからだのセルフヒーリングの方法としてのヨーガを、やさしく丁寧に実践していきます。
ヨーガは、時代や地域、そして人の暮らしの変化とともに、そのかたちを自在に変えてきました。けれど、その根には、何千年も前から受け継がれてきた“本質”があります。
ストレスや不調に揺れやすい今の私たちにも、インドの古くからのヨーガの教えは、思いがけない気づきや、安心感を届けてくれることがあります。
いまインドでは「ヨーガセラピー(ヨーガチキッサ)」という名前で、伝統に根ざしたヒーリングの方法としてのヨーガが、医療や教育の場でも取り入れられています。これは、ヨーガが単なる運動ではなく、「自分をやさしく整えていくための知恵」でもあるということを、改めて感じさせてくれます。
このワークショップでは、心と身体の両面からやさしく自分に寄り添うことをテーマに、シンプルで続けやすい実践を行っていきます。
そしてもうひとつの大切なテーマは「心」──
心が揺れるとき、私たちの身体にも、日常にも、どんな変化が起こるのか。
伝統的なインドの教えと、現代の視点の両方を手がかりに、「心とからだのつながり」をやさしく感じていきたいと思います。
新緑の森に包まれた穂高養生園で、深く息をととのえながら、ふだんはなかなか取れない“自分のための時間”を過ごしてみませんか。
ヨーガがはじめての方も、ずっと続けてきた方も、
どこかで迷いや疲れを感じている方も、
どうぞ気軽に、森に遊びに来るような気持ちでお越しください。
皆さまとご一緒できる時間を、心より楽しみにしています。
(竹内想子)
- 日程:
- 2025年7月11日(金)~13日(日)
- 参加費:
- 74,000円(1人部屋)
62,000円(2~3名相部屋) - 最小催行人数:
- 5名
- 講師:
- 竹内想子〔インド政府Ayush省認定YCB Yoga Master/アーンドラ大学 ヨーガ専攻 博士課程(Ph.D)研究生(看護師/保健師) 〕
- ※料金は消費税10%、宿泊費、繁忙期料金、食費、プログラム参加費のすべてを含みます。
★ゆっくりと養生園の滞在を楽しみたい方には前泊・延泊がおすすめです。新棟、里の家ともに1泊~可能。ご予約時にお知らせください。
スケジュール
1日目
- ■13時
- 集合・温泉入浴/宿泊棟へ
- ■16時
- オリエンテーション・心身をほぐすヨーガ
- ■17時半
- 夕食
- ■19時半
- 『マハー・クンブメーラー』お話会&眠りのための夜ヨーガ
- ■21時半
- 消灯
2日目
- ■6時半
- メディテーション(自由参加)
- ■7時
- ジャラ・ネーティー(鼻うがい)
- ■7時半
- 実習(日々のヨーガ1)
*ティーブレイク(9時~) - ■10時半
- 朝食
- ■12時半
- 原生林散歩
- ■14時
- ティーブレイク/ディスカッション
- ■15時
- 自由時間・入浴
- ■17時半
- 夕食
- ■19時半
- セルフヒーリングメソッドとしてのヨーガ/夜ヨーガ
- ■21時半
- 消灯
3日目
- ■6時半
- メディテーション(自由参加)
- ■7時
- ジャラ・ネーティー(鼻うがい)
- ■7時半
- 実習(日々のヨーガ2)
*ティーブレイク(9時~) - ■10時
- 荷物整理
- ■10時半
- 朝食
- ■12時
- シェアリング
- ■13時
- 解散予定
- ※すべてのプログラムは自由参加です。ゆっくりお休みしたり、ひとりの時間を味わったり、心身の声を聴きながらご参加ください。
- ※プログラムは天候などの諸事情により変更になることがあります。

講師プロフィール
竹内想子
〔インド政府Ayush省(伝統/代替医療省)YCB Yoga Master・看護師/保健師〕
インドにあるKaivaladhama Yoga InstituteにてC.C.Y(2014)、 P.G.DYEd(2017-2018)を修了し、インターンシップに従事(2018-2019)。
プネー大学学際研究学部体育教育科修士課程(MA)ヨーガ専攻修了(2019-2021)。インドAyush省(伝統/補完代替医療省)YCB認定Yoga Master取得(2022.8)。
2023年からデリーにあるインドヨーガ協会/ IYA(Indian Yoga Association)本部にてインターンとしてヨーガ普及活動に従事。YCB試験(インド政府Ayush省傘下のヨーガ教育委員会によるヨーガ教育能力検定試験)の運営サポートに従事しながら、現在試験官として登録申請中。WHO/インド政府Ayush省/YCBの示す規格に準じたオンラインクラスも主催。インドの伝統文化に根差した健康科学としてのヨーガの勉学と研鑽を続けることで、未来志向でのヨーガとの新しい関係性を追求している。
新ブログ: ヨーガのある暮らし https://kisoyoga.com
旧ブログ: ヨーガのある暮らし https://sokoyogahappiness.amebaownd.com
YouTube: 竹内想子の基礎ヨーガ まずはココから:https://www.youtube.com/@kisoyoga_sokotakeuchi
【ヨーガ本家のインドで進行中のヨーガ改革】
ヨーガの歴史は古く、その考古学的起源はインダス文明、またインド神話へも遡ります。そしてインドの伝統文化の中で心身統合・精神統一を目的とした精神的修行法として様々な形で継承されてきました。1920年代には西インド・マハーラーシュトラ州のロナヴァラにカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所を設立したスワーミー・クヴァラヤーナンダの学術的研究への取り組みによりヨーガが一般社会で認知され保健医療・教育分野に浸透していくプロセスが始まっていきました。
1960年代以降、ヨーガはある種の神秘性を纏いながら諸外国へ伝搬されて行き、日本にも1960年代からヨーガが紹介されて来ました。日本では1990年代にヨーガが絡む大きな社会的スキャンダルによる停滞がありましたが、ヨーガへの期待と根強い関心は衰えず、近年ヨーガは老若男女に親しまれ、研究/医療/教育分野へも拡がりが見られています。
しかし、元来ヨーガはインド宗教文化の無限とも言える多様性の中にあり、誤解や混乱も生じやすい分野でした。特に理論や技法の公的/学術的な基準の欠如が、ヨーガの常識的な理解や社会的受容への障害になっていました。
ヨーガ本家のインドでは、インド国外でのヨーガの恣意的な解釈や行き過ぎた商業化、またインド国内でのヨーガへの関心の高まりから、2008年に国立ヨーガ研究所(MDNIY)主導によりインド・ヨーガ協会(Indian Yoga Association)という業界団体を結成、ヨーガのガイドラインを策定する作業へ着手しました。2014年にはインド人民党(BJP)政権が成立し、首相にナーレーンドラ・モーディー氏が就任。インドの伝統文化に根差した叡智を現代の保健医療・教育分野へ導入する動きが官民一体で進められています。
2015年に国連で「6月21日」が「国際ヨーガ・デー」として制定されたことに合わせて、国立ヨーガ研究所から一般向けに規格化されたヨーガ実習プログラムである「ヨーガ・プロトコール(Common Yoga Protocol)」が公開され、同時にインド政府Ayush省でQCI(Quality Council of India/インド品質協会)が策定したヨーガ教育能力検定制度が導入されました。2017年にはAyush省からヨーガの公式ガイドブックが出版、2018年にはQCI からYCB(Yoga Certification Board/ヨーガ教育委員会)に検定試験の運営が移行し、インド・ヨーガ協会提携校を中心にYCB試験に準拠したアカデミックなコースの再構築が進んでいます。並行してインド国内の各大学にヨーガ学科の新設が推進されています。
2021年6月21日の第7回国際ヨーガ・デーにはWHOとAyush省の共同制作によるヨーガ学習用アプリ『WHO mYoga』もリリースされました。また2023年にはWHO(世界保健機構)からヨーガ・トレーニング・プログラムの国際基準となる『CONSUMER INFORMATION OF PROPER USE OF YOGA」がリリースされています。
現在日本国内でも6月21日の「国際ヨーガ・デー」が認知され、各地でイベントが開催されていますが、「ヨーガ・プロトコール」の内容や実習、インド政府主導のヨーガの規格化/資格化であるYCBヨーガ教育能力検定試験が日本でも運営されていることへの認識は低い状態です。日本でも安心安全なヨーガ活動が持続的に発展し、ヨーガによる恩恵が広く提供されて行くには、公的なヨーガの知識をインド伝統文献及び健康科学の視点で確認して行くことが公益と言えます。