構想は10年程前からありました。それは心身の健康を回復する為に、より深い自然を体感し、自己を見つめ充実した時間
をすごせる場所が必要だ、大自然の森の中、自然治癒力を高める様々なプログラムを行える施設を自分の手で作りたい、とい
うものでした。
その後養生園ではアメリカから講師を呼び、エコロジカルな家づくりのワークショップなどを行いながら、自分達の手で自然
に則した家を作るというプランを立てていきました。
森の家の場所は養生園の裏を流れる中房川の渓流沿いに15分ほど上流に向かって歩いた大自然の森の中にあります。
敷地内には滝もあり、手つかずの自然が残されています。車でいけば養生園の前の道を森へ5分程度ですが、近くに民家もな
いとても静かな場所です。建物の設計は徳島で活動している建築家の新居(にい)さんにお願いしました。設計をお願いするにあたって、要望は3点ほどありました。それは、
・エコロジカルである事
・セルフビルドができる事
・静かなイメージの建物である事
というものでした。その思いを受けて、設計された建物は左右対称なデザインで、玄関を入ると中央には眺めのいい25帖ほどのホールがあり、それを囲んで6つの個室が配置されています。地下にはステンドグラスなどを作るための工房として利用する作業室。そしてホール前面にある板張りのテラスでは、自然に向き合いながら瞑想やヨガなどをおこなうことができます。ホールの天井は高く、大きな窓ガラスで自然光を取り入れることで、静かでスピリチュアルな空間になっています。
この建築に使っている木は国産材、それもできるだけ地場の木材を使うようにしました。柱や梁にはひのき、床には杉を使用しています。 また、別棟になるキッチンには、敷地内の栗と唐松を伐採から製材、組み立てまで、福田さんやスタッフの小林さん、それにイギリスから手伝いに来たマークたちの手で行いました。建物の壁はこの土地の土を使った土壁で、スタッフやお手伝い頂いた方の手仕事で心を込めて作られました。制作に2年ほどの歳月を費やし、この春、一つの作品のような家が出来上がりました。
メインハウスの他には前述したキッチンと石組みのサウナがあります。敷地にあった大きな石を組み上げて作りました。屋根にはハーブの種が蒔かれています。
何と言ってもここの主役は、手つかずの中房渓谷の大自然です。静かで落ち着いた森の家でヨガや瞑想で身体をととのえたら、是非、森の中や清らかな渓谷に足を踏み入れて下さい。ピュアな大自然の息吹に触れて自然との一体感を感じ、 身体の奥の内なる野生の声に耳を傾けてください。
自然治癒力を高め、いのちの智慧をよみがえさせる場を、スタッフとゲストとが一緒になって育んで行きたいと考えています。
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