セルフビルドワーク第2回写真レポート

第2回セルフビルドワークショップ
 「幹〜木の構造を学ぶ」 5月26日(金)〜28日(日)二泊三日
  養生園の「コクーンハウス」の建築の様子です。第2回目のワークショップの様子をレポートします!
次回は第二回 日程 2006年6月23日〜25日「空(土から芽吹く)を学ぶ」〜土壁塗りをやってみよう! です。
地元の土を使い、土壁で外壁を作っていきます。伝統的なコマイの組み方も学びます。また草屋根も作ってみましょう。
土壁だけの、単発の参加も大歓迎です。 それではワークショップレポートを御覧下さい!
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前回つくった版築の基礎の上に土台がのっています。きれいな模様ができました。今回はこの基礎の上に建方を行なっていきます。
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建方のレクチャー
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ワークショップ前に建てられた見本の建前(3棟の内の1棟が既にたてられています)
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建方を見ながら材の名称を確認していきます。
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現在、仮すじが入っています。(斜めの材)
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下の4本の縦の材が柱、その上に横にのっている曲がっている材が根太、その上に立っている材をはりと呼びます。
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版築の基礎の上にのっているのが土台、ボルトで固定してあります。
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基礎と土台の間にはネコとよばれる木が挟んであり、これによって土台が正しく水平になっています。
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斜めに入っているのが筋交い。これによって建物の強度が増します。
5月26日(金)
●オリエンテーション
  今回の参加者は、10名。前回から参加されている方も多く、和気あいあいとした雰囲気の中ワークショップがスタートしました。
今回は「木組みの構造をまなぶ」ということで、大工仕事の一番面白い部分である、建て方を行ないます。
第1回目のワークショップでは土台となる版築と材の刻みを行ないました。今回は刻みを済ませた材を組上げて屋根まで作る作業を行ないます。最終日には屋根の上に防水シート(アスファルトルーフィング)を行ないます。
まず、コクーンハウスで見本として、3棟あるうちの、1棟をすでにスタッフで見本として建てておいてあります。この完成形を見ながら山田先生からレクチャーを行なって頂きました。
材の使い方、建物に於ける材の呼び名、建て方についての危険防止のための連絡などを行ない、まずは大工仕事の設計図となる「板図」の説明をして頂きました。
「板図」とは、どの材がどこに使われるのかがしるされた図です。横の欄が1、2、3などの数字、縦の欄が「いろはにほへと」の順で番号がふってあり、この「いの一番」とそれぞれの材に名前が付いています。刻み作業はこの「板図」をもとに行なわれ、建て方もそれにそって組み立てていきます。まずは材の名前をみんなで確認し、早速2棟分の建て方を参加者のみなさんと一緒に行ないました。
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板図の説明。木の建物の設計図です。
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木の長さ、刻みの方向、どの材をどこに使うかなど全ての情報がしるされています。
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それでは材を組上げていきます。まずは柱を立てていきます。
●柱の上下の見方
  木造の家を建てる時には、木が生えていた方向と材を使う方向を合わせます。材がお店などで既に加工されていると、木のどちらの方向が上にあたるのか見分けるのが難しくなります。杉山先生より、材の上下の見分ける方法をを教えて頂きました。
・ふしの周りの年輪を見る
木は下から上に枝を伸ばしているので、ふしの周りの年輪が開いているのが上となる。
・ふしの年輪を見る
ふしの年輪の中心を見ます。その中心から際までの長さが狭い方が上、太い方が下となります。木は重力に逆らって上に向かって枝を伸ばすため抵抗によって上の年輪が狭くなるためだそうです。 この見方に従って、みなさん材を見分ける事が出来る様になりました。
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材にはすべてほぞとほぞ穴を刻んであります。こちらはほぞ
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ほぞ穴。ここに差し込んでいきます。
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柱をホゾ穴にさして立てていきます。
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くぎで固定していきます
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くぎで土台と柱を固定していきます
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固定された柱
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栗の木の「はり」を運びます(とても重い!)
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立てた柱の上に載せて
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ほぞとほぞ穴を合わせて差し込みます
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はまりがきついところは叩いていれていきます。
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ほかのはりも組み立てて
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組み上がったところを釘で固定していきます。
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つぎは柱がぐらつかない様に間にこばりを入れていきます。
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こばりが入るところもほぞを切ってあるのではまる様になっています。
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こちらはインパクトで固定していきます。
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全ての柱との間にこばりを入れていきます。
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柱をはりとこばりで固定したら、建物の水平を合わせるために仮すじをいれて垂直を見ます。
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ななめに入っているのが仮すじです。
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水平を計るおもりを付けて
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印とおもりが合ったところで
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仮すじをインパクトで柱に固定していきます。
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柱と張りが完成!
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午後休憩のお休みタイム
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今日は手作りの柏餅でした
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お茶のひととき
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午後の作業開始!はりの上に昇ってその上に今度はつかを立てていきます。
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今回の建物は片屋根さがりなので、はりの位置でつか高さが違います。
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つかが立ったところ。これも釘で固定しました。
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つかが立ったらその上に屋根をのせるための棟木を斜めに載せていきます。
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3本の棟木はすこしづつ傾斜角が違います。
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ほぞ穴に差し込んで固定していきます。
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つかの水平を見ながら作業していきます。
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棟木ができました
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棟木が出来たら垂木をつかの水平を見ながら付けていきます。
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垂木を棟木の上にのせて
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ビスで固定していきます。
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垂木が全ておさまりました
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今日の作業はこれで終了。お疲れ様でした!
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この日の夕食は2種類の野菜のカレーととチャパティ、玄米ご飯でした。
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夜の講義(講師 山田さん)スライドを見ながらの講義です
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木の建築の定義や材の名称などを教えて頂きました。
●山田先生の夜の講義
  建築素材と、木の建築の材の名称に付いて教えて頂きました。
建築は近代以前は木材や土、石など自然素材で家が造られていましたが、 近代に入り様々なものを使うようになりました。現在大規模な建物で一般的によく使われているものは
・鉄筋コンクリート (RC) 
・鉄骨造
の2種類となります。こちらにはそれぞれに性質が有り、 鉄筋コンクリートは、圧縮につよいコンクリートと、引っ張るちからに強い鉄筋を入れた構造。難点としてはとても重たいので、地盤が強いところでないと建てられないのと、高い建物を造るのには適していないことです。
鉄骨造は、軽くしなやかな構造なので、現在建てられている高層ビルは殆どがこの作りで造られています。
さて、それでは近代以前の日本に於ける建築はどのように行なわれてきたのでしょうか?
日本は森が豊かな国。それに対応して木で家を造る文化が発達してきた。日本の気候風土に適して建築素材としては木が主になってくる。
・木の建築に付いて
木の建築にはいくつかの種類が有ります。
・ツーバイフォー(2×4インチの材をつかう主にアメリカで行なわれる建築)
・ログハウス(丸太をそのまま使って組上げて造る建築)
・日本の木の建築(柱とはりを縦横に組み合わせて造っていく伝統技法)
このなかで日本の木の建築に付いて説明して頂きました。
日本の木の建築は、仕口(しくち)、継手(つぎて)をどう強くつくっていくか?ということで 建築の強度を強い物にしてきました。
木構造の継手などは鉄骨などに比べると強度がおちます。しかしながら日本の伝統的な建物には、ヌキが多く入っており、そのためかごを編んだような構造になっています。このかごの構造は弾力が有りしなやかなので、地震などの横揺れ、縦揺れにとても強い構造になります。(建物自体が崩壊する事が少ない)
現在は建築基準法で筋交いを入れることが定められています。貫の構造も認められていますが、筋交いのほうが強いとされています。これは 三角形(トラス)の構造がフレームとしては強度が強いためです。コクーンハウスにも筋交いを入れます。

自然素材を使った家作りについて
木などの自然素材を使うときは、性質を良く理解して、多少のひびや隙間が出来たりするのはよしとしなくてはなりません。そのような性質を理解せず精度だけ上げていく事を考えると新建材などをつかわなくてはならなくなってしまいます。それは、シックハウスなどを生む悪循環になってしまうでしょう。 自然とどう向き合うのか?家作りは、自分のエコロジカルな態度も問われることにつながります。
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