「大地を学ぶ」 4月21日(金)〜23日(日)二泊三日
養生園の「コクーンハウス」の建築の様子です。第一回目のワークショップの様子をレポートします! 次回は第二回 日程 2006年5月26日〜28日第「幹(木組みの構造)を学ぶ」です。 森の木を使い、木造の軸組を日本の伝統的な家作りの木組み技術で、建物の骨格(幹となる部分)を組上げていきます 2回目だけの単発の参加も大歓迎です。 それではワークショップレポートを御覧下さい! |
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4月21日(金)
●オリエンテーション この日の朝は何と雪模様でした。講師の山田さん、杉山さん、養生園セルフビルドスタッフのミチくん、福田さんと、養生園スタッフ、そして、13人の参加者とと共に自己紹介。今回たてる「コクーンハウス」の説明を行ないました。 「コクーンハウス」エコロジカルな素材と伝統的な工法にこだわった3坪程のコテージ。これを3棟建てます。4月〜6月までの3か月間の3回のシリーズで、セルフビルドの行程を学ぶ事ができるワークショップになっています。 1〜3回目のテーマはそれぞれ「大地、幹、空」。 ・4月は「大地」 基礎は「版築」という伝統的な工法を使って地元の土を使って作り上げていきます。 ・5月は「幹」 木組みの構造を学びます。養生園の敷地内の栗などの木を伐り、整地、製材して柱として建て方を学びます。 ・6月は「空」 屋根には草屋根にしてハーブ等を植えていきます。 そして伝統的な土壁をみんなで作り上げていきます。 大地からせり上がって空にのびるイメージのコクーンハウス。自然の中の山と空が見渡せる日当たりの良い高台に建設していきます。 このワークショップではエコロジカルな建築の出来る大工と、建築家、そしてセルフビルダーの専門家が立ち会い何でも質問ができるいい機会です。疑問や質問があればなんでも聞いて自分の家を建てる際に役立てて下さい。 オリエンテーションが終わる頃には雪も止みました! いよいよこれからワークショップの始まりです。みんなで作業着に着替えて建築現場へ移動します。 ●建築現場&版築の説明 今回はなだらかな傾斜地を整地して切り土と盛り土をして、平らな面に整地しました。この場所に生えていた、栗、ならなどの木を始めに伐採。この木を材として使います。木を切ったら業者に整地を頼みます。これはバックホーなどの機材が必要なので、平ではない土地の場合業者に頼む事になります。 斜めの面を切り崩して、下の傾斜の部分に盛り土をし平に固めていきます。 この作業が終わったら建物を建てる場所を決めて水平を出し、建物の位置決めを行ないます。ワークショップ前に、この作業が行われていました。 今回は、基礎を版築で作っていきます。 |
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木材の切り出し |
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●版築の説明 版築とは堅固な土壁をつくるために用いられる古来から伝わる工法です。あの奈良の法隆寺にも使われているとっても頑丈で風情のある壁なのです。一般に土、石灰、などを配合する。型枠に土を入れて叩き締めて土を固める、押し寿司のようなつくりかたです。土を固める際に土層に石を入れたり、墨や色粉で色を付けたりする事で美しいパターンの土壁ができあがります。版築は強固でエコロジカル、またシックハウス問題に有効な素材であること、調湿調温機能があることなどから、最近見直されています。 この版築を作る為に土を入れて固めるための型枠を作ります。今回は幅40センチ、高さ60センチの枠をコンパネで作り、算木をして土を入れても広がらないように横木で留めて作ってあります。 下はステコンといってコンクリートで平らを作り、そこに型枠をビスででとめてあります。 この型枠の中に50センチの土の層を作っていきます。 一度に土を入れてしまうと固まらないので、15センチぐらいづつ土を入れて たたいて、固めていくという行程を何度か繰り替えしていきます。 この土を固める為につかうのが「タンパー」 まずはタンパー作りからはじめます。 ●タンパー作り 適当な大きさに伐った角材か丸太を用意(直径10から20センチ、長さ60センチ程度) 握りやすい落ちている枝を皆で拾ってきて準備 角材か丸太に、ドリルで穴を空け、その穴に枝を突き刺します。 この枝をくぎで斜に2本程で固定すればタンパーの出来上がり。。 自分の使いやすい形のタンパーを作ったらいよいよ版築作業の始まりです。 |
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ワークショップスタート 版築の説明 |
タンパー |
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タンパーの材料 |
タンパー作り |
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●丸太のアウトサイドテーブルを作る 伐採した丸太を使って、セルフビルドワークショップ中に、みんなでティータイムを 取る為のアウトサイトテーブルを作りました。 まずは丸太の皮を皆で剥ぎます。サイズに合わせてチェーンソーで丸太をカット。 丸太を組み合わせてテーブルと椅子の位置を決めます。 テーブルと椅子の水平を出したら、丸太が重なる丸い部分をそれぞれ削って これもチェーンソーで動かないようにみぞを掘っていきます。 丸太のみぞを組み合わせてボルトで留めたらテーブルの完成。 10人程が座れるアウトサイドテーブルが出来上がりました! |
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休憩用の丸太テーブルをつくろう |
切り出した木の皮を剥く |
チェーンソーを使って |
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材をテーブルの大きさにカット |
カットした木材を組上げて |
テーブルの仮置き |
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丸太の組み合わせ部分を計って |
重なる部分を削っていきます |
チェーンソーで削ります |
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お茶用の丸太テーブル完成! |
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●版築作り
版築の土は(セメント:石灰:土)の割合を(1:1:12)で ミキシングして使います。もちろん土はこの森の土を使います。 セメントを使わない方法も有りますが強度が弱くなってしまうので、 多少は入れた方がいいとのこと。この配合なら土の風合いは強く残り綺麗な断層が 出来上がります。 あとはこの土を型枠に入れて必死にタンパーで固めていくと言う単純作業! |
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セメント、石灰、地元の土 |
ミキサーでこねていきます |
まぜた土を方枠に入れてタンパーで突きます |
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●夜のセルフビルド講議(講師山田さん) いま世界中での約半分の人は土の建築に住んでいます。世界の土の建築をスライドを 見ながら学びましょう。 土の建築には3種類有ります ・構造物を作り、土を塗っていくタイプ(土壁など) ・土とわらで作っていくタイプ(ストローベイルハウス等) ・土だけで作っていくタイプ(版築など) 今回は実際に版築を行っていきますがこれは、英語ではラムドアースといい、 欧米などでもよく使われています。 土の建築の利点は 「温度や湿度の調整ができる」と言うこと。昔から蔵や土蔵などは湿度と温度を一定保てる為、みそや酒造りにも利用されたり、大切なものの収蔵に使われて来ました。 現在では土壁の技術を持つ職人が高齢化し、伝統的な工法が継承されにくく なってきました。でも素人でも練習すればできるエコロジカルな技術なので、 是非土の建築の良さを分かってほしいとのこと。 また土の建築の技術は壁だけでなく、伝統的な日本の家には土間とよばれる場所にも使われてきました。これは「たたき」といって、言葉の通りたたいて作り、版築と似ている行程で作り上げます。たたきの場合は塩とにがりを土に入れてつき固めると、湿度を保ちながら、かたい地面をキープできるようなるそうです。 |
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みんなで夕食 |
山田先生のスライドを使った講義 |
夜の講義(世界の土の建築) |